初めてのステマネ
昨日土曜日は演奏会でした。
日時 : 2008年 2月 16日(土) 18:30開演
場所 : ティアラこうとう 大ホール
指揮 : 松岡 究
曲目 : モーツァルト 歌劇「劇場支配人」序曲 KV486
R・シュトラウス 交響詩「死と変容」 op.24
バルトーク 管弦楽のための協奏曲
私は「死と変容」と「劇場支配人」に乗りましたが、
瀕死の病人が昔を回顧し、やがて浄化(変容)される死と変容と、
明るくノリノリのモーツァルト、どちらもとても素敵な曲でした。
とくに死と変容の冒頭のバイオリンと最後のmoderatoから、
色々な楽器が重なっていくシーンは印象深かったなぁ。
さて、後半のオケコン(concerto for orchestraだから)は
大編成なので人がみんな舞台に上がってしまいます。
残った人は2人のみ。。。一人は受付業務へ。
そして私はステマネ(ステージマネージャー)へ。
ステマネなんて初めてだけど、事前の打ち合わせでは
チャイムの鳴らし方や照明の調整方法といった機械操作の説明のみ。
社会人オケだとステマネなんてできて当然で、
何をするか、みたいな細かな業務説明はないのか!?
本番の死と変容が終わると、舞台袖でとりあえず待機。
すると誰かが、「ステマネは、団員が舞台から掃けたら、
この休憩中に先生の楽譜を交換するんだよ。」と教えてくれました。
そうだったのか!
再び舞台に戻って指揮者の譜面台から譜面を取ります。
確かに譜面台には前半2曲分のスコアしかありません。
教えてくれた人、どうもありがとうございました・・・
その譜面を持って先生の控え室へ。
私「コンコン。先生、前半の譜面をお持ちしました。」
先生「ありがとう。じゃぁこれ、後半の楽譜ね。」
私「はい。
・・・これはこのまま指揮台に置いておけばいいんですか?」
先生「最初のページ開けておいてくれる?」
ふぅ。恥を覚悟で確認しておいて良かったです。
そうか、やっぱり先生の手間を取らせないようにするのね。
・・・でも、全然関係ないページを開いておいたら、
先生ちょっとあせったりするかしら、
なんてことをちらっと考えながらも、
きちんと1枚目を開いてセッティング。
さて、15分の休憩が終わったので、お客さんに分かってもらえるよう
ホールにチャイムを鳴らし、客席の照明を落とします。
が、しかし、舞台袖には演奏者がたくさん溜まっています。
なぜまだこんなに・・・アメリカンスタイルなのに・・・。
慌てて舞台に行くよう演奏者に声を掛けます。
気が付くと隣に指揮者が。ちょっと雑談、
のはずが結構話し込んでしまい、その間客席の照明がきちんと
落ちているか気になります。
ちゃんと落ちているか確認したかったのに・・・
あああ、照明が落ちてなかったらどうしよう。
そしていざ先生が舞台へ。
先生が舞台から出たら、袖の扉を閉めます。
がしかし、閉まらない!なぜ!!??
扉にチェーンが!なんだこりゃ!?
どうすればこのチェーンがはずれるんだ!!??
演奏が始まるぞ!!!と軽くパニック。
でも良く見たら、チェーンがフックに掛けてあるだけでした。
(暗いから良く見えないんです。しかも私は鳥目。)
急いでフックからチェーンを外し、静かに扉を閉めます。
そして曲がスタート。。。間に合った。。。。
左写真の暗い舞台袖で一人。
寒いし寂しいし不安だし、
もうステマネなんていや・・・。
でもへこたれている場合じゃありません。
この後は花束係もやらなければいけないので、
舞台衣装からスーツに着替えなければなりません。
私がいない間に、なにも起こらないことを祈って
いったん女性控え室に戻り着替えます。
着替えが終わり再び暗い舞台袖へ。
ところで花束っていつ渡すんだっけ?
アンコールの後じゃないよね!?
曲が段々クライマックスへ。
終了!ブラボーの声が飛びます!
が、感動している場合じゃありません。
先生がいったん袖に引くので、扉を開けなければなりません。
もし私が開け損ねたら・・・。
扉の前で立ち止まる指揮者!?
自分で扉を開ける指揮者!?
そんなの見たことがありません。
先生にへんなトラウマを与えないためにも、
モニターを見ながらタイミングを計ります。
(でも、モニターが小さくてよく見えない!)
扉を開ける。汗だくの先生が入ってくる。
先生「いやー、(オケコンは)難しいね!」
私「(!?どう答えたらいいんだ!?)」
と悩んでいるうちに、先生は再び舞台へ戻っていきました。
団員を個別に立たせている先生。
私は扉のチェーンをフックにかけ、扉が閉まらないようにします。
憎いチェーンとも和解しました。
そして先生は再び袖へ。
よし、次に先生が舞台へ上がったら、花束を渡しに行こう。
このタイミングで間違いないはず。
舞台で花束を渡し、先生と硬い握手をして
私は袖に引けます。そして先生も袖へ。
そして今度はアンコールの為に、再び先生は舞台へ。
私は扉を閉めます。
アンコール:バルトークの組曲。
美しい調べがホールに響き渡ります。
アンコールが終わると再びモニターを見ながら扉を開きます。
先生「もう一回行く?」
(もう一度舞台に挨拶に行くべきか?という意味)
私「ハイ。」
そして完全に終演。
客席の明かりを付けます。
今度は袖に戻ってきた演奏者たちを労います。
そして最後に先生の後半の楽譜と花束を持って控え室へ。
いやぁ、演奏するより疲れました。。。
日時 : 2008年 2月 16日(土) 18:30開演
場所 : ティアラこうとう 大ホール
指揮 : 松岡 究
曲目 : モーツァルト 歌劇「劇場支配人」序曲 KV486
R・シュトラウス 交響詩「死と変容」 op.24
バルトーク 管弦楽のための協奏曲
私は「死と変容」と「劇場支配人」に乗りましたが、
瀕死の病人が昔を回顧し、やがて浄化(変容)される死と変容と、
明るくノリノリのモーツァルト、どちらもとても素敵な曲でした。
とくに死と変容の冒頭のバイオリンと最後のmoderatoから、
色々な楽器が重なっていくシーンは印象深かったなぁ。
さて、後半のオケコン(concerto for orchestraだから)は
大編成なので人がみんな舞台に上がってしまいます。
残った人は2人のみ。。。一人は受付業務へ。
そして私はステマネ(ステージマネージャー)へ。
ステマネなんて初めてだけど、事前の打ち合わせでは
チャイムの鳴らし方や照明の調整方法といった機械操作の説明のみ。
社会人オケだとステマネなんてできて当然で、
何をするか、みたいな細かな業務説明はないのか!?
本番の死と変容が終わると、舞台袖でとりあえず待機。
すると誰かが、「ステマネは、団員が舞台から掃けたら、
この休憩中に先生の楽譜を交換するんだよ。」と教えてくれました。
そうだったのか!
再び舞台に戻って指揮者の譜面台から譜面を取ります。
確かに譜面台には前半2曲分のスコアしかありません。
教えてくれた人、どうもありがとうございました・・・
その譜面を持って先生の控え室へ。
私「コンコン。先生、前半の譜面をお持ちしました。」
先生「ありがとう。じゃぁこれ、後半の楽譜ね。」
私「はい。
・・・これはこのまま指揮台に置いておけばいいんですか?」
先生「最初のページ開けておいてくれる?」
ふぅ。恥を覚悟で確認しておいて良かったです。
そうか、やっぱり先生の手間を取らせないようにするのね。
・・・でも、全然関係ないページを開いておいたら、
先生ちょっとあせったりするかしら、
なんてことをちらっと考えながらも、
きちんと1枚目を開いてセッティング。
さて、15分の休憩が終わったので、お客さんに分かってもらえるよう
ホールにチャイムを鳴らし、客席の照明を落とします。
が、しかし、舞台袖には演奏者がたくさん溜まっています。
なぜまだこんなに・・・アメリカンスタイルなのに・・・。
慌てて舞台に行くよう演奏者に声を掛けます。
気が付くと隣に指揮者が。ちょっと雑談、
のはずが結構話し込んでしまい、その間客席の照明がきちんと
落ちているか気になります。
ちゃんと落ちているか確認したかったのに・・・
あああ、照明が落ちてなかったらどうしよう。
そしていざ先生が舞台へ。
先生が舞台から出たら、袖の扉を閉めます。
がしかし、閉まらない!なぜ!!??
扉にチェーンが!なんだこりゃ!?
どうすればこのチェーンがはずれるんだ!!??
演奏が始まるぞ!!!と軽くパニック。
でも良く見たら、チェーンがフックに掛けてあるだけでした。
(暗いから良く見えないんです。しかも私は鳥目。)
急いでフックからチェーンを外し、静かに扉を閉めます。
そして曲がスタート。。。間に合った。。。。
左写真の暗い舞台袖で一人。
寒いし寂しいし不安だし、
もうステマネなんていや・・・。
でもへこたれている場合じゃありません。
この後は花束係もやらなければいけないので、
舞台衣装からスーツに着替えなければなりません。
私がいない間に、なにも起こらないことを祈って
いったん女性控え室に戻り着替えます。
着替えが終わり再び暗い舞台袖へ。
ところで花束っていつ渡すんだっけ?
アンコールの後じゃないよね!?
曲が段々クライマックスへ。
終了!ブラボーの声が飛びます!
が、感動している場合じゃありません。
先生がいったん袖に引くので、扉を開けなければなりません。
もし私が開け損ねたら・・・。
扉の前で立ち止まる指揮者!?
自分で扉を開ける指揮者!?
そんなの見たことがありません。
先生にへんなトラウマを与えないためにも、
モニターを見ながらタイミングを計ります。
(でも、モニターが小さくてよく見えない!)
扉を開ける。汗だくの先生が入ってくる。
先生「いやー、(オケコンは)難しいね!」
私「(!?どう答えたらいいんだ!?)」
と悩んでいるうちに、先生は再び舞台へ戻っていきました。
団員を個別に立たせている先生。
私は扉のチェーンをフックにかけ、扉が閉まらないようにします。
憎いチェーンとも和解しました。
そして先生は再び袖へ。
よし、次に先生が舞台へ上がったら、花束を渡しに行こう。
このタイミングで間違いないはず。
舞台で花束を渡し、先生と硬い握手をして
私は袖に引けます。そして先生も袖へ。
そして今度はアンコールの為に、再び先生は舞台へ。
私は扉を閉めます。
アンコール:バルトークの組曲。
美しい調べがホールに響き渡ります。
アンコールが終わると再びモニターを見ながら扉を開きます。
先生「もう一回行く?」
(もう一度舞台に挨拶に行くべきか?という意味)
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そして完全に終演。
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そして最後に先生の後半の楽譜と花束を持って控え室へ。
いやぁ、演奏するより疲れました。。。
by my50109
| 2008-02-17 20:43
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